糖尿病網膜症は、糖尿病の代表的な合併症のひとつで、高血糖が長期間続くことによって網膜(もうまく)の細い血管が障害される病気です。日本眼科学会・日本糖尿病眼学会の一般的な知見では、糖尿病網膜症は日本における成人の失明原因の上位と報告されています(目安として、学会資料に基づく)。
この病気の最大の特徴は、初期の段階ではほとんど自覚症状がないことです。視力が下がってから受診された時には、すでに治療の選択肢が限られる段階まで進行しているケースも少なくありません。だからこそ、糖尿病と診断された方には「症状がなくても眼科で定期的な検査を受ける」ことが強く推奨されています。
このページでは、糖尿病網膜症の病態、進行段階、症状、リスクファクター、検査、治療法、放置するリスクまでを、眼科専門医の視点からわかりやすく解説します。相模原眼科(院長 岡野 喜一朗/日本眼科学会 眼科専門医)では、患者さま一人ひとりの病期に応じた検査・治療を保険診療で行っています。
こんな症状・お悩みはありませんか?
- 糖尿病と診断されているが、目の検査を受けたことがない
- 最近、視力が少しずつ落ちてきた気がする
- 視界に小さな黒い点や糸くずのようなものが見えることがある(飛蚊症)
- 突然、片目が赤い霧がかかったように見えた/ほとんど見えなくなった
- ものがゆがんで見える、文字の一部が欠けて見える
- HbA1cの値が高めで、血糖コントロールがうまくいっていない
- 糖尿病歴が5年以上ある
- 妊娠中で、糖尿病を合併している/妊娠糖尿病と言われた
- 内科の主治医から「目の検査を受けてください」と言われた
これらに当てはまる方は、糖尿病網膜症のリスクがあります。自覚症状がなくても、一度眼底検査を受けることをおすすめします。
糖尿病網膜症とは?
網膜は、眼球のいちばん奥にある「光を感じ取るフィルムのような組織」で、ここに映った映像が視神経を通って脳に伝えられることで、私たちは「見る」ことができます。網膜にはごく細い毛細血管が網目のように走っており、この血管が網膜に酸素と栄養を届けています。
病態のメカニズム — なぜ網膜が障害されるのか
糖尿病では、血液中のブドウ糖(血糖)の濃度が慢性的に高い状態が続きます。高血糖が長期間持続すると、全身の細小血管(毛細血管などの細い血管)にダメージが蓄積していきます。網膜はこの影響をとくに受けやすい臓器のひとつです。
具体的には、次のような段階で網膜の血管が障害されます。
- 血管壁の脆弱化 — 血管の壁を構成する細胞が傷害され、血管が詰まったり、ふくらんで毛細血管瘤(りゅう)という小さなコブを作ったりします
- 出血・漏出 — もろくなった血管から血液成分が漏れ、網膜に点状出血や硬性白斑(こうせいはくはん)といった所見が現れます
- 血流の途絶(虚血) — 毛細血管が詰まると、網膜の一部に酸素が届かない「虚血領域」ができます
- 新生血管の発生 — 酸素不足を補おうとしてVEGF(血管内皮増殖因子)という物質が放出され、もろく異常な「新生血管」が作られます。この新生血管は出血しやすく、網膜剥離の原因にもなります
- 黄斑浮腫(おうはんふしゅ) — 血管から漏れた成分が、網膜の中心部「黄斑」にたまってむくみ、視力低下や変視症の直接の原因になります
日本の失明原因としての位置づけ
日本眼科学会・日本糖尿病眼学会などの一般的な知見によれば、糖尿病網膜症は日本の成人における失明原因の上位を占める疾患とされています。緑内障や加齢黄斑変性と並び、視覚障害をもたらす主要疾患のひとつです。
一方で、糖尿病網膜症は早期発見と適切な血糖コントロール・眼科治療によって、視力低下や失明のリスクを大きく下げられる疾患でもあります。だからこそ「症状が出る前の定期検査」が非常に重要になります。
ポイント
糖尿病網膜症は「血糖値の管理」と「眼科での定期検査・適切なタイミングの治療」の両輪で、視力を守ることを目指します。内科の主治医と眼科医の連携が欠かせません。
進行段階(ステージ分類)
糖尿病網膜症は、網膜の所見に基づいて大きく「単純網膜症」「増殖前網膜症」「増殖網膜症」の3段階に分類され、これに加えて「糖尿病黄斑浮腫(DME)」という視力に直接影響する病態が、どの段階でも併発しうる形で重要視されています。
各段階の所見・症状・治療方針の目安は次のとおりです(実際の治療方針は、眼底所見・OCT所見・視力・血糖コントロール状況などを総合して医師が判断します)。
| ステージ | 主な所見 | 症状 | 治療方針の目安 |
|---|---|---|---|
| 単純網膜症 (非増殖:軽度〜中等度) |
毛細血管瘤、点状・斑状出血、硬性白斑、軽度の網膜浮腫 | ほぼ自覚症状なし | 血糖・血圧・脂質コントロールを中心に、眼科で定期経過観察 |
| 増殖前網膜症 (重度非増殖) |
軟性白斑(綿花様白斑)、静脈異常(数珠状拡張)、網膜内細小血管異常(IRMA)、広範な毛細血管閉塞 | 自覚症状が乏しいことが多い。黄斑浮腫を伴うとかすみ・ゆがみ | 内科的管理の強化に加え、網膜光凝固を検討するステージ。間隔を詰めた経過観察 |
| 増殖網膜症 (進行期) |
新生血管(網膜・視神経乳頭上)、線維血管膜、硝子体出血、牽引性網膜剥離 | 急な視力低下、飛蚊症の急増、視界が赤く見える/見えなくなる | 網膜光凝固(汎網膜光凝固)、抗VEGF硝子体注射、硝子体手術を組み合わせて治療 |
| 糖尿病黄斑浮腫(DME) ※各ステージで併発しうる |
黄斑部の網膜肥厚・嚢胞様変化・漿液性網膜剥離(OCTで評価) | 視力低下、中心が見えにくい、変視症 | 抗VEGF薬の硝子体注射を中心に、必要に応じてステロイド治療・黄斑局所光凝固・硝子体手術 |
ステージ分類には上記の日本での一般的な分類のほかに、国際重症度分類(ICDR)なども用いられます。いずれの分類でも、「新生血管の有無」と「黄斑浮腫の有無」が、視力予後を左右する最重要ポイントです。
症状の現れ方
糖尿病網膜症の症状は、病期によって大きく異なります。最大の注意点は、「視力低下として自覚される頃にはかなり進行していることがある」という点です。
初期(単純網膜症〜増殖前網膜症の一部)
- ほとんどの場合、自覚症状はありません
- 内科で糖尿病の治療中の方が、眼科検診ではじめて指摘されるケースがよくあります
- この段階で発見できれば、血糖コントロールと定期経過観察で長期にわたり視力を維持できる可能性が高まります
中期(増殖前網膜症〜黄斑浮腫の併発)
- 黄斑浮腫を伴うと、視界の中心がぼやける・ゆがむ(変視症)、文字が読みにくい
- 視力が徐々に下がってくる(左右差が出ることもあります)
- 全体的に「かすみ」「コントラストが落ちた」「色が薄く感じる」といった訴えが出始めます
進行期(増殖網膜症)
- 急に飛蚊症(ひぶんしょう)が増えた — 新生血管からの少量出血により、黒い点・糸くず・煙のようなものが見えます
- 硝子体出血による急な視力低下 — 視界が赤い霧に覆われたようになったり、片目の視界が突然真っ赤/真っ暗になったりします
- 視野の一部が欠ける — 牽引性網膜剥離を起こすと、視野の一部にカーテンのような影がかかります
- 強い眼痛・充血 — 血管新生緑内障を合併すると、眼圧上昇による眼痛・頭痛・吐き気が出ることがあります
注意
突然の視力低下、急激な飛蚊症の増加、視界に赤い/黒いカーテンがかかるような症状が出た場合は、網膜剥離や硝子体出血を起こしている可能性があります。自己判断せず、できるだけ早く眼科を受診してください。
リスクファクター
糖尿病網膜症の発症・進行には、血糖値そのものだけでなく、さまざまな要因が関わることが知られています。主なリスクファクターは次のとおりです。
- 糖尿病歴が長い(5年以上) — 罹病期間が長いほど網膜症の有病率は上昇すると報告されています
- 血糖コントロール不良(HbA1c高値) — HbA1cが高い状態が続くと、発症・進行リスクが高まります
- 高血圧 — 網膜の血管にかかる負荷が増し、浮腫や出血のリスクが上がります
- 脂質異常症 — 硬性白斑や黄斑浮腫の発現と関連します
- 妊娠・妊娠糖尿病 — 妊娠中はホルモン変化などにより糖尿病網膜症が急に進行することがあります
- 糖尿病性腎症の合併 — 腎症がある方は網膜症も進みやすく、両者はしばしば並行して進行します
- 喫煙 — 血管障害を悪化させ、網膜症の進行に悪影響を与えます
- 急激な血糖改善 — 長期間高血糖だった方が短期間で急激に血糖を下げると、一時的に網膜症が悪化する「早期悪化」が起こることがあります。主治医の指導のもとで段階的な改善を目指します
- 1型糖尿病・若年発症糖尿病 — 思春期以降、罹病期間に応じて網膜症リスクが上昇します
ポイント
これらのリスクが複数当てはまる方は、「まだ自覚症状がないから大丈夫」ではなく、むしろ「自覚症状がない今こそ検査を受けるタイミング」です。
検査方法
糖尿病網膜症の診断と病期判定には、複数の検査を組み合わせて行います。いずれも保険診療で受けられる検査です。
視力検査・屈折検査・眼圧検査
まず基本の検査で視機能の現状を把握します。糖尿病網膜症では血管新生緑内障の合併もあるため、眼圧測定も欠かせません。
細隙灯顕微鏡検査
前眼部(角膜・虹彩・水晶体)を観察し、虹彩新生血管の有無などを確認します。糖尿病では白内障が進みやすいため、水晶体の状態もチェックします。
眼底検査(散瞳下眼底検査)
点眼薬で瞳孔を広げ、網膜全体を観察する基本かつ最重要の検査です。出血・白斑・新生血管・黄斑部の状態などをチェックします。
※検査後数時間はまぶしさとピントの合いにくさが続くため、当日は車・バイクでのご来院はお控えください。
光干渉断層計(OCT)検査
網膜を断面で撮影できる検査で、糖尿病黄斑浮腫(DME)の診断と経過観察に不可欠です。網膜の厚み・嚢胞様浮腫・漿液性網膜剥離などをミクロン単位で評価できます。痛みのない数分で終わる検査です。
超広角眼底撮影/カラー眼底写真
網膜の広い範囲を1枚の画像として記録できる検査です。経過観察に用い、前回との所見の変化を比較することで、進行・改善の判定に役立ちます。
蛍光眼底造影検査(FA/フルオレセイン造影)
腕の血管から造影剤を注射し、網膜血管の血流・漏出・無灌流領域を時系列で撮影する検査です。増殖前〜増殖網膜症の評価、網膜光凝固の適応判断などに重要な情報を提供します。造影剤使用のため、必要性を慎重に判断して実施します。
OCT Angiography(OCTA)
造影剤を用いずに網膜・脈絡膜の血管構造を画像化できる検査で、無灌流領域や新生血管の評価に活用されます。患者さまの負担が少なく、経過観察にも有用です。
どの検査を組み合わせるかは、病期と所見によって医師が判断します。糖尿病と診断された方は、まずは「散瞳下眼底検査+OCT」が基本となります。
治療法
糖尿病網膜症の治療は、「全身管理(血糖・血圧・脂質のコントロール)」を土台に、病期に応じて「網膜光凝固」「抗VEGF薬の硝子体注射」「硝子体手術」を組み合わせて行います。以下の治療はいずれも保険診療の対象です。
① 血糖・血圧・脂質のコントロール(内科との連携)
すべての病期を通じて、もっとも重要な治療の基盤です。HbA1c・血圧・LDLコレステロールなどを適切な範囲に保つことで、網膜症の発症と進行を遅らせることが期待できます。内科主治医との連携のもと、計画的に進めます。
ただし、前述のとおり急激な血糖降下はかえって網膜症を一時悪化させる場合があるため、治療計画は個別に検討されます。
② 網膜光凝固術(レーザー治療) 保険診療
レーザー光で網膜の一部を凝固し、酸素不足の領域を減らすことでVEGFの産生を抑え、新生血管の発生や悪化を防ぐ治療です。
- 汎網膜光凝固(PRP) — 増殖前〜増殖網膜症に対し、網膜の周辺部広範囲にレーザーを照射します。複数回に分けて行います
- 局所光凝固/格子状光凝固 — 黄斑浮腫や毛細血管瘤などに対し、狭い範囲を対象に行います
点眼麻酔下で行う外来処置で、入院は不要です。治療中は強いまぶしさや軽い刺激感を感じることがありますが、強い痛みを感じないよう配慮して実施します。
③ 抗VEGF薬の硝子体注射 保険診療
新生血管や黄斑浮腫の原因となるVEGF(血管内皮増殖因子)の働きを抑える薬剤を、眼球の中(硝子体内)に注射する治療です。特に糖尿病黄斑浮腫(DME)に対する中心的な治療のひとつです。
- 点眼麻酔下で、極細の針を用いて数分で行う外来治療です
- 病状により、最初は月1回を数回続け、その後間隔を延ばしていく治療スケジュールが一般的です
- 使用する薬剤は患者さまの病状・保険適応・既往歴に応じて医師が選択します
抗VEGF治療は、視力予後を改善する可能性がある一方、継続治療が必要となることが多く、効果や必要回数には個人差があります。治療開始前に担当医から十分な説明を受けてください。
④ 硝子体手術 保険診療
以下のような病態に対しては、硝子体手術が検討されます。
- 硝子体出血が長期間吸収されず視力回復が得られない場合
- 牽引性網膜剥離が黄斑部に及ぶ/及びそうな場合
- 薬物治療に反応しにくい遷延する黄斑浮腫
- 進行した増殖膜による網膜の牽引
硝子体手術は高度な技術を要する内眼手術です。当院で対応できない症例については、患者さまの病状に応じて連携する高次医療機関をご紹介いたします。
⑤ その他の治療
- ステロイドの局所投与(後部テノン嚢下注射/硝子体注射)
- 黄斑浮腫に対する局所光凝固との併用療法
- 血管新生緑内障を合併した場合は、眼圧下降治療・緑内障手術の検討
治療方針の考え方
治療ゴールは「失明を避け、現在の視機能を可能な限り維持する」ことにあります。複数の治療を段階的・組み合わせ的に行うことが多く、継続的な通院・経過観察がとても重要です。
放置するリスク
糖尿病と診断されても眼科に一度もかかっていない、あるいは受診が途切れてしまっている──そうした方は少なくありません。しかし、糖尿病網膜症は「気づいた時にはかなり進んでいる」ことが多く、放置すると次のような深刻な合併症を招くおそれがあります。
- 失明 — 糖尿病網膜症は日本における成人の失明原因の上位を占める疾患です。進行した増殖網膜症・血管新生緑内障では視力を大きく失うおそれがあります
- 糖尿病黄斑浮腫(DME)による視力低下・変視症 — 早期治療をしないと黄斑の機能が慢性的に傷害され、視力が戻りにくくなります
- 硝子体出血 — 新生血管が破れ、視界が急に赤く霞む/真っ暗になるといった急激な視力障害が起こります
- 牽引性網膜剥離 — 増殖膜が網膜を引っ張り剥離させ、緊急の硝子体手術が必要になります
- 血管新生緑内障 — 虹彩・隅角に新生血管が生じて眼圧が上昇し、強い眼痛・頭痛・吐き気を伴う難治性の緑内障になるおそれがあります
- 治療の選択肢が狭まる — 進行してから受診した場合、早期に受診した場合と比べて治療の選択肢が限られ、得られる視力回復の幅も小さくなります
これらの多くは、早期の段階で眼科にかかっていれば、発症や進行をかなり抑えることができた可能性のある合併症です。
糖尿病と診断された方へ
内科で糖尿病と診断されたら、自覚症状の有無にかかわらず、できるだけ早い段階で眼科を受診してください。これは日本眼科学会・日本糖尿病眼学会が一貫して推奨している基本方針です。
糖尿病と診断されたら、必ず眼科を受診してください
糖尿病網膜症は初期には自覚症状がほとんどありません。「視力は出ているから大丈夫」は通用しない疾患です。内科の主治医と眼科医が連携することで、視力を守るためにできることが大きく広がります。
受診の目安(一般的な例)
- 糖尿病と初めて診断された方 — 早期に1回眼底検査を受ける
- 網膜症なし〜ごく軽度 — 少なくとも年1回の眼底検査
- 単純〜増殖前網膜症 — 半年〜3か月ごとなど、医師が指示する間隔で通院
- 増殖網膜症・黄斑浮腫 — 1〜3か月ごとなどの短い間隔で、治療と経過観察
- 妊娠中の糖尿病 — 妊娠初期・中期・後期など、複数回の眼底検査
実際の通院間隔は、病期・既往歴・血糖コントロール状況によって医師が判断します。指示された通院間隔を自己判断で延ばさないことが、視力を守るうえで非常に重要です。
よくあるご質問(FAQ)
- Q. 症状がなくても眼科で検査を受けるべきですか?
-
A. はい、強くおすすめします。糖尿病網膜症は初期には自覚症状がほとんどなく、視力が下がってから受診した時点でかなり進行しているケースも少なくありません。糖尿病と診断された方は、症状の有無にかかわらず眼科での定期検査を受けるのが標準的な考え方です。
- Q. 眼科の検査はどのくらいの頻度で受ければよいですか?
-
A. 一般的な目安として、糖尿病網膜症がない段階でも年1回以上、軽度の所見がある場合は半年〜3か月ごと、進行所見や黄斑浮腫がある場合は1〜3か月ごとなど、医師が病期に応じて個別に決定します。自己判断で間隔をあけず、指示された通院スケジュールを守ることが大切です。
- Q. 妊娠中の検査頻度はどのくらい必要ですか?
-
A. 妊娠中は糖尿病網膜症が急激に進行することがあり、妊娠初期・中期・後期など複数回の眼底検査が一般的に推奨されています。既往歴・病期によって間隔は異なりますので、産婦人科・内科・眼科で連携しながら計画します。妊娠糖尿病と言われた方も、一度眼底検査を受けておくと安心です。
- Q. 血糖コントロールが改善すれば網膜症は治りますか?
-
A. 血糖コントロールは糖尿病網膜症の進行抑制にもっとも重要ですが、既に生じた網膜の血管障害がそのまま元に戻るわけではありません。また、長期間高血糖だった方が急激に血糖を下げると、一時的に網膜症が悪化する「早期悪化」が起こることがあるため、主治医の指導のもとで計画的な血糖管理を行う必要があります。
- Q. 網膜光凝固(レーザー)や硝子体注射は痛いですか?
-
A. いずれも点眼麻酔下で行うため、強い痛みを感じないよう配慮しています。網膜光凝固はレーザーの閃光による強いまぶしさや軽い刺激感を感じることがありますが、多くの方が外来で問題なく受けられています。抗VEGF薬の硝子体注射も極細の針で数分で終わる処置です。感じ方には個人差がありますので、不安な点は事前にご相談ください。
- Q. 治療は保険診療ですか?費用はどの程度かかりますか?
-
A. 糖尿病網膜症に対する眼底検査・OCT・蛍光眼底造影検査・網膜光凝固術・抗VEGF薬の硝子体注射・硝子体手術は、いずれも健康保険の対象です。自己負担割合や治療内容・通院回数により費用は異なりますが、高額療養費制度の対象となる場合もあります。詳細は診察時にご説明いたします。
- Q. 一度レーザー治療をすれば、もう進行しませんか?
-
A. 網膜光凝固は進行を抑える有効な治療ですが、血糖コントロールの状態や病状により、追加のレーザー・抗VEGF注射・硝子体手術が必要になることがあります。治療後も定期的な通院で眼底の変化を評価し、必要なタイミングで追加治療を検討していきます。
- Q. 糖尿病網膜症と診断されたら車の運転はできますか?
-
A. 視力・視野が運転に必要な基準を満たしているかを診察で確認します。散瞳検査を行った日や、レーザー・硝子体注射・硝子体手術を受けた当日などは、車・バイクでの来院は避けていただいています。公共交通機関かご家族の送迎をご利用ください。
糖尿病と診断されている方は、一度眼科検査を
糖尿病網膜症は、初期にはほとんど自覚症状がない疾患です。
「視力は出ているから大丈夫」ではなく、「症状が出る前の定期検査」が視力を守る鍵になります。
相模原眼科では、院長(日本眼科学会 眼科専門医)が眼底検査・OCT・必要な治療までを保険診療で対応いたします。
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小田急線 小田急相模原駅 南口 徒歩約5分
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